絵が下手な人の特徴

絵が下手で困る。描いても描いても上達しない。
その理由は?

絵が下手な原因一覧


知識不足
絵の下手な人は必ずっていうほど知識不足だと思います。
絵を描くときには、例えば人体構造(骨格や筋肉など+動かしたときに起こる変化後の構造など)、物的構造(質感・陰影や物理など+干渉したときに起こる変化後の構造など)、記憶・記録(風景など+環境に影響されて起こる変化後)など様々な要素が関わるので、たくさんの知識(記憶・記録)を必要とします。
絵が下手な人の圧倒的大多数の人は、なんとなくの知識を頼りに絵を描いて失敗を繰り返しているのにも関わらず、いずれ自分は成長すると思い込んでいます。
「努力は必ず報われる」とは誰かが言ったものですが、間違いを繰り返していては「進歩」どころか「足踏み」をしているだけにしかすぎません。
誰かに指摘されるのならまだしも、間違いに気づかず同じところで足踏みを繰り返していては無駄な努力になります。


まずは技術書や技術について書かれているサイトを見て勉強しましょう。
インターネットサイトは(一部有料を除き)無料で膨大な情報があります。欠点は、綺麗にまとめられていなかったり、自分が欲しいと思う情報が無料では存在しません。

一方、書籍は「プロがまとめた情報」があります。欠点は、本の中身を(立ち読みしない限り)確認できないうえ、購入費が必要になります。

絵はすぐに上手くならない
成冨 ミヲリ
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資料不足
描く対象を持ち合わせていないので描けない。
上記「知識不足」は技法的な話ですが、「資料不足」はリアリティの再現的な話です。
例えば、風景を描くにしても記憶を頼りに想像で描こうとしても、何となくしか描けなかったり、もしくはまったく描けない。
実際にその現場に行って直接見ながら描くか、もしくは写真を撮影して作業場で間接的に見ながら描く必要があります。
他にも、写真集やネットに掲載されている画像など、他人の資料を見ながら「部分的に応用」して描く。
※他人の写真・画像には著作権があるので、「元」が分かるような描き方は厳禁です。著作権フリーの画像を使うか、もしくは著作権者に許可を取る必要があります。
※真似てもバレないだろうという考え方はやめましょう。有名人になれば、地位から引きずり落とそうとする人が「元ネタ」を探して追求してきます。

経験不足
「知識不足」「資料不足」が解消されたら、あとは経験不足です。
ペンを使って思いえがく位置に線を走らせるには、「思考的な描き方」から「感覚的な描き方」へ変える必要があります。
例えば、女性のロングヘアーを描くときに「思考的な描き方」をしていると、ペンを走らせたときに始点から終点までをゆっくり描きすぎて線がカクカクします。
長い線を一気に描こうと思えば感覚的に線を走らせる必要があり、それは経験によって「慣れ」を起こすことでできるようになります。
誰でも補助輪を外した自転車を初めて乗るときは握っているハンドルがブレてカクカクしますが、慣れたら綺麗に走れるようになります。それと同じです。

才能不足
最終的には才能がものを言います…。
ですが、才能がなくても「知識」や「経験」で補うことはできます。

脳機能的な問題
脳機能的な問題によりうまく描けない。
「性格(脳機能の影響によって出る常識な範囲内の個性)」と呼べる位置付けと、「障害(日常生活に支障が出る特性)」と呼べる位置付けのどちらかの可能性あり。また、性格の延長線上に障害があるので、人によって程度(影響度)が違います。
  • 大局観(全体や個のバランスを把握するのが苦手)
  • 距離感(想像上での位置取りが苦手)
  • 発想力(世間から最大公約数的に求められる価値の創造ができない)
  • 緊張(緊張しすぎて描き込むのが苦手)
  • 短気(長時間かかる繊細な作業にイライラするので苦手)
  • 衝動性(他のことが気になって集中できない)
  • 頑固・神経質(こだわりが強すぎて先に進まない)

ちなみに、「脳機能の特性」が日常生活(社会生活)に「プラスな結果」に出た場合、それを「才能(能力)」と言います。
要するに、何らかの脳機能の影響によって日常生活に悪い結果をもたらしたら「障害」となり、良い結果をもたらしたら「才能(能力)」ということになります。

身体的な問題
  • 指が短い・太いなど作業に影響が出る身体的特徴
  • 指・手・腕・体の病気や障害(手汗が多い、作業に支障が出る身体症状など)

筆記具を持って長い線を描いたり、手首を使った細かいタッチを苦手としている。または、同じ姿勢を保てないなど。
自分の身体的な問題をカバーをする道具を買ったり、一から自作するか既製品を改造して道具を作るといいでしょう。
もしデジタルのデザインでも構わないのなら、何度も簡単に書き直せるペンタブレットを使用するといいでしょう。

使用する道具の問題
  • 道具の質の良し悪しや、道具が持っている個性の影響
  • 描き込まれる紙と描き込む筆記具・絵具・インクなどとの相性
  • 画風や手癖と道具との相性

道具自体が悪いのか、それとも使い慣れるまでの問題なのか、もしくは自分のスタイルに合ってないのか、。
費用を惜しまず、様々な道具を購入して自分に合った物を探しましょう。
もし使用した道具がイマイチだと感じても捨てずに取っておき、画力が身に付いてから使ってみると持ち味を引き出せるかもしれません。
ちなみに、出費を抑えるのなら、万人受けしている人気商品を購入するか、もしくは先行して活動している(使用している)人の感想を聞いてみる(※できれば使わせてもらう)といいでしょう。

価値観的な問題
どういう絵が世間的に好まれるのかが分からず、自分好みの絵を描いている。結果、興味を示す人が少ない。
個人の価値観は、時には「個性」になるので難しいところです。
もし無難に人気を得たいのであれば、たくさんの人から評価されている人の絵を盗用にならないように参考にするといいでしょう。
ちなみに、「時代が追いついて来る(※世間の価値観が変化し、自分の絵の価値観とマッチする)」と人気が出るかもしれません。
もしくは絵に対して別の価値観が付加されて人気が出る。例えば、それまで評価されなかった絵に対して有名人が高評価すると、「有名人=社会的価値が高い=有名人が高評価する絵の価値も高い」。

殴り描き系・シンプル系・抽象画系
絵がヘタというより、荒いタッチの絵、あっさりしたタッチの絵、シュール(常識離れ)な絵を描いている。
綺麗に見えなかったり、手を抜いている印象があったり、違和感が強いなどのため、どうしても他人からの評価が低い。
※上記「価値観的な問題」の典型です。

決定的な原因


花の「バラ」という漢字を書けますか?または果物の「レモン」という漢字を書けますか?
ちなみに、それぞれの文字を漢字で書くと「薔薇」「檸檬」です。
書いたことのないものを書こうとしても頭の中でうっすらと文字が浮かぶか、もしくは全く浮かばないので書くことができないと思います。
絵を描くのも同じです。「なんとなく」では描けません。

では薔薇や檸檬という漢字を「綺麗に書く」にはどうすれ良いのか?
部首など個々のパーツや全体のバランスなど「文字の書き方」。また、書き順、とめ、はね、はらいなど「ペンの進ませ方」を覚える必要があります。

才能のある人はこういったことを(最低限のことを覚えたうえで)感覚でつかむので、誰に教わることもなく綺麗に書けるのでしょう。
そこで自分がその才能のある人間であれば良いのですが、そうでなければ「文字の書き方」「ペンの進ませ方」を覚える必要があります。
仮に自分が才能のある人間だとしても、やはり「文字の書き方」「ペンの進ませ方」を勉強すると、より一層上達するだろうと思います。

やみくもに練習しても、そのやり方が間違っていたら、その間違いを延々と繰り返すことになります。
まずは「知識」、それから「練習」、という流れで絵を勉強したほうが良いでしょう。
とはいっても、知識を得るには時間がかかるので、同時進行で模写(対象を見ながら描き写す)の練習をしたほうが良いでしょう。