登場した瞬間に笑わせる「出オチ」の作り方

舞台に登場してすぐに観客から笑いが取れたらいいのになって思いませんか?
そんなときに使えるのが「出オチ」です。
「出オチ」とは舞台に登場した瞬間に見た目の意外性から笑いを誘う方法です。

出オチの作り方


見た目(メイク・ファッション・小道具・体の状態など)を「そんな格好で登場するとは思わなかった!」と観客に思わさせる明らかにおかしな状態で舞台に登場します。
そのためには、観客にとっての常識や、登場した人物のイメージを裏切る格好が求められます。

コントで出オチを使う方法


ネタが始まるまでは、観客は何かしらの先入観を持っています。
  • 芸人(普段のイメージ)
  • セット(設置してあるセットから設定を想像)
  • 格好(相方の格好から設定を想像)
  • 台詞(相方の台詞から設定を想像)
  • ナレーション・BGM(音響から設定を想像)
  • 企画(イベントの趣旨)

以上の舞台に登場するまでの先入観を裏切る格好で登場するのがコントの「出オチ」になります。
「舞台に登場するまでの先入観 = 登場時の格好」では笑いは起こりません。例えば、トレーニングジムのセットが舞台にあったときに、筋肉がムキムキの人が登場しても「当然」となります。
そこで「舞台に登場するまでの先入観 ≠ 登場時の格好」にする必要があります。例えば、小学校のセットが舞台にあったときに筋肉がムキムキの生徒が登場したら「違和感」が発生します。
よって、コントで出オチを作る方法として、登場するまでの場の先入観を作っておくことで、観客の先入観(予想)を裏切ることができます。

出オチの種類


あるある
その状態を見たことある!と思わせるような見た目にします。
日常生活を送る上で行うことがある個性的な格好をしましょう。
例: シャンプーハットをかぶって登場

パロディ
それって○○でしょ!と思わせるような誰かに似た見た目にします。
有名なキャラクターやキャラクター以外の何かの格好をしましょう。
例: 顔にデーモン小暮のメイクをして登場

おおげさ
それはおかしすぎるわ!と思わせるような常識の範囲を超えた見た目にします。
常識的な許容範囲を超える何かを用意しましょう。
例: ご飯を1メートルぐらい入れた茶碗を持って登場

ないない
それは絶対無いでしょ!と思わせるような常識的には絶対に起こりえない見た目にします。
常識的には絶対にできない何か用意する。(※作り物を用意)
例: バーベル(※作り物)を2本かかえて登場

混乱
それは紛らわしいだろ!と思わせるような似た格好で登場します。
例: 結婚式で新郎がいるのに、もう一人白いタキシード姿で登場
※コンビの場合、一人が舞台上で服装や台詞などで「設定」を作り、もう一方が設定に関わる紛らわしい格好で舞台に入って来るようにします。
※セットや小道具、ナレーション(音響)などで設定を作っておくこともできます。

ミスマッチ
それは違うだろ!と思わせるような格好で登場します。
例: 結婚式なのに水着姿で登場
※コンビの場合、一人が舞台上で服装や台詞などで「設定」を作り、もう一方が設定を裏切る格好で舞台に入って来るようにします。
※セットや小道具、ナレーション(音響)などで設定を作っておくこともできます。
※設定に対して芸人自身のルックスを合わせないことでもできます。例えば、「相撲部屋」というコントを始めているのにもかかわらず、骨が浮き出ている細身の芸人が登場すれば、意外性が出るので笑いを誘うことができます。


面白くするためのコツ


相方にツッコミを入れる
一方が出オチで登場し、それに対してもう一方(相方)がツッコミやコメントをすると笑いを誘えます。

自分にツッコミを入れる
ピン芸(一人)のコントの場合は、その格好に対して自虐的なコメントをすると笑いを誘えます。

無視する
一方が明らかにおかしな格好をしているのにもかかわらず、もう一方はあえて格好には触れない(気づいていない)というのもアリです。

かぶせ
一方が出オチで登場し、後から登場する相方もまったく同じ明らかにおかしな格好で登場することでも笑いを誘えます。

種明かし
ストーリーが進展してから、おかしな格好をしていた理由を明かすことで「伏線」として使うと効果的です。

注意点


出オチではない
個性的なファッションやメイクをしていると、ウケを狙っていなくても観客から笑いが起こる場合があります。
また、男性がコントで女装している場合など、作品に登場する人物のイメージに合わせたつもりでも、コスプレ感が漂うと笑いが起こり場合があります。

見慣れる
観客がすぐに出オチの見た目に慣れてしまうので、面白さが長続きしません。

否定派
世の中には、見た目の面白さに頼って笑いを誘うことに対して否定的な人がいます。

ミスマッチ
漫才をするときに面白い見た目にすると、見ている人からコントをしていると思われます。
漫才の大会「M-1グランプリ」の予選に、お笑いコンビ・ペナルティのワッキーさんが亀の甲羅を背負って登場し、審査員から「コントかっ!」と言われたらしいです(笑)。
ただしお笑いコンビ・髭男爵さんの男爵と召使いのキャラクターになりきる漫才を、漫才の大会以外の場で行うぶんには良いかと思います。