文化祭でお化け屋敷!作り方や怖がらせ方

学校の文化祭・学園祭で、男子を泣かせるくらい最恐のお化け屋敷を作る方法をまとめてみました。怖がらせる方法や驚かせる方法、何をすべきで何が必要か?など、実用的なアイデアやコツを満載!

お化け屋敷

開催する場所


一般的に「ホラーのイベント」といったら、「お化け屋敷」と「肝試し」が挙げられます。
お化け屋敷は「屋敷」と言うぐらいなので、「建物の中」で行います。
一方、肝試しは「肝を試す(度胸試し)」が目的なので建物の外でも中でも行えますが、できる限り「手を加えていない自然な状態の場所」で行うものなので建物に関わることを本格的に「製作」したら、もはや「お化け屋敷」になるでしょう。

必要な役割


お化け屋敷を制作・運営する際に最低限必要な役割を紹介します。

製作役
屋敷・小道具・仕掛け・衣装などのアイデアを考えたり、作ります。
また、物品の収集・購入、制作費の管理なども行います。
※帳簿をつけておきましょう。

案内役
(お化け屋敷の入り口で、)お客に対して受付をしたり、案内をします。
お客に対して説明・注意・調整などを行います。
※セリフ(受付マニュアル)を考えて練習しておきましょう。
※入口の時点で(カジュアルな服装をしていると)雰囲気を出すために、お化け屋敷のテーマに合わせた衣装・メイクなどにしたり、装飾品(数珠・パワーストーン、鈴・お守り)をお客から見える位置に身に付けても良いでしょう。

仕掛け役
屋敷内で隠れ、仕掛けを動かしてお客を怖がらせたり、脅かします。
※仕掛けの動かし方を練習しておきましょう。

お化け役
屋敷内で(隠れ)、お化けの格好をしてお客を怖がらせたり、脅かします。
※演技を考えて練習したり、メイクの仕方を調べておきましょう。
※「お化け役」以外にも、屋敷内で演技をしながら屋敷に関わることを説明する「役者」としてお客の前に登場する方法もあります。

※以上、様々な役割を紹介しましたが、一人で複数の役を掛け持ちしても構いません。
※スタッフを置かず、お客が屋敷内を自由に出入りできる「放置型のお化け屋敷」を行う場合は、「案内役」「仕掛け役」「お化け役」などは必要ありません。
※放置型を行う場合は、入り口と出口にそれぞれ「(※和風)入口・出口」「(※洋風)IN・OUT」と表示した案内を掲示し、お客に対して進行方向を示しましょう。なお、放置型はスタッフが常にいる必要がないので運営に手間がかかりませんが、誰もいない屋敷内をイタズラされる恐れがあります。そのため、定期的に屋敷内を点検する「見回り役」を決めておいたほうが良いでしょう。

必要なもの


カーテン・ダンボール
部屋や建物内を暗くするためには、太陽の光が入らないよう、窓ガラスをすべてふさぐ必要があります。
暗くすほど怖い雰囲気を出せますが、視界が悪くなり大変危険です。
また、消防法や建築基準法という法律があるため、手で取れないくらい頑丈に窓をふさがないようにしてください。
ちなみに、視聴覚教室に黒いカーテンがあり、スーパーマーケットやコンビニの店員さんに頼めばダンボールをもらえます。

部屋を暗くする方法。
  • (日当たりの悪い部屋・建物を使う)(夜に行う)
  • 電気を消す
  • 窓ガラスをふさぐ(窓ガラスのサイズに合わせた段ボールでふさぐ)
  • 窓や戸などの隙間から漏れる光をふさぐ(暗幕でおおう, 隙間をおおう)

電灯
部屋や建物内が暗すぎると前が見えないので電灯(手元から周辺を照らすランタン or 向けた方向を照らす懐中電灯)を用意し、動作確認をしておきましょう。
※電灯を使う場合は、お客がお化け役に対して光を向けて困らせたり、光が強すぎると屋敷内の荒(手作り感)が目立つ恐れがあります。

ルート(コース)の壁
壁に使う材料は、材質や加工のされ方によって強度や雰囲気に違いが出ます。
  • 建物自体を利用(○: 広く長いルートができる ×: 広範囲を暗くする必要がある)
  • 机やロッカーなど立体的な構造物を利用(○: 自由なルート作りができる ×: たくさん用意する必要がある)
  • カーテンや板など平面的な構造物を利用(○: 浮かせた状態にできる ×: 固定させる別の物を用意する必要がある)

様々な材料や方法を検討し、(組み合わせて)壁を作りましょう。
  • 堅い: ダンボール(※切れ目・穴・文字入り), 板(※値段が高い)
  • 軟らかい: 黒色のゴミ袋(※ペラペラ・透け透け), 黒色の紙や布(※値段が高い)

お客から見えない場所(死角)を作る方法
  • 小壁(上方向を見えなくする※ビニールシートや段ボール板などで作った壁を通路の上に張る)
  • パーティション(横方向を見えなくする※ビニールシートや段ボール板などで作った壁を通路の横から張り出させる)
  • のれん・カーテン(前方向を見えなくする※“のれん”を通路の上からぶら下げる)
  • 障害物(進行方向を見えなくする※段ボール箱のような軽い箱を積み重ねて通路上に置く)

机・椅子・教卓・ロッカー
ルートやセットを作るのに使います。
ルートの設計は、仮置きしながらルートを作るか、もしくは事前に寸法を測って設計図を作りましょう。

衣装・メイク道具
お化け役や仕掛けに使います。
お化け役は、メイクを落とす洗顔剤や、洗って濡れた顔や腕などをふくタオルを用意しておきましょう。
ちなみに、演劇部に衣装・メイク道具があります。

音響機器
異世界的な音楽(BGM)を流し続けて怖がらせるか、もしくはお客が近づいてきたときに不気味な効果音(SE)を流して驚かせるようにします。
音楽(BGM)を流し続ける効果として、仕掛け役やお化け役が出すかすかな音を消すことができ、お客に居場所がバレなくて済みます。
ちなみに、音楽室や音楽系の部室に音響機器があります。

ルートの構造 2パターン


ルートを設計するときは、「右折・右回り(時計回り)」の曲がり角が多くなるようにしましょう。
人は左折・左回り(反時計回り)を得意とするので左の曲がり角を多くするとスイスイと進みすぎてしまいます。
そこで右折・右回りの曲がり角を多くすることによって、お客に曲がりにくさを感じさせ、曲がる時の緊張感を高められます。

1. M字型
教室の中をアルファベットの「M」のような構造にしてジグザグな通路にします。
この「M字型」は、教室の広さを最大限利用することによってルートを長くできるので「お客が屋敷内を長い時間楽しめる」というメリットがあります。
ただし教室にジグザグなルートを作ると、仕掛け役やお化け役の隠れるスペースが作りづらいというデメリットがあります。また、教室のサイズによってはMの形になりません。
お化け屋敷ルート M字型

上の図で説明すると、廊下のうしろ側のドア(画像左下)から入り、道にそって進んでいきます。
曲がり角で脅かしてくるのでは?とお客に思わさせられます。
※図の一番右側にある点線は、教壇(教師が立つ台)です。

2. ホール型
入り口から教室の3分の1か半分ぐらいまでルートを作り、残りのスペースをホール(広いスペース)にします。
このホールのどこかに「何かを置いてきてもらう」「何かを取ってきてもらう」「指示に従ってもらう」などの所定の場所を設けてお客に何かしてもらいます。
この「ホール型」は、仕掛け役やお化け役の隠れるスペースが作りやすいというメリットがあります。
ただしルートが短くなるので「お客が屋敷の中を長い時間楽しめない」というデメリットがあります。
こちらは、教室のサイズに左右されることなくルート設計がしやすいです。
お化け屋敷ルート ホール型

「M字型」と同じく廊下のうしろ側のドアから入り、道にそって進んでいきます。
教室の半分がスペースになっているので仕掛け役やお化け役の隠れるスペースが作りやすそうに見えると思います。
ちなみに、コンセント付近に隠れるスペースを作ると、仕掛け役やお化け役が身を隠しつつ音響機器を操作できます。

ルートの出口 2パターン


1. 入り口と出口が別
入り口と出口を別にします。
所定の場所(※ルートの真ん中ぐらい)で「何かを置いてきてもらう」「何かを取ってきてもらう」「何かをしてきてもらう」ようにしてもいいでしょう。
入り口と出口を別にした場合は、お客が脱出するまでの時間が短くなります。
先ほどのルートの図で示すと、図の左下から入って右下に脱出します。

2. 入り口と出口が同じ
入り口から決められたところ(※ルートの行き止まり)まで行き、もと来た道を戻ります。
お客が入っている間は混雑を避けるため、次のお客は入れません。
所定の場所で「何かを置いてきてもらう」「何かを取ってきてもらう」「何かをしてきてもらう」ようにするといいでしょう。
入り口と出口を同じにした場合は、お客が脱出するまでの時間が長くなるのでルートの長さを設計する段階で調節するといいでしょう。
先ほどのルートの図で示すと、図の左下から入りますが、右下のドアは封鎖しておきます。
「M字型」の場合は図の右下に所定の場所を作り、「ホール型」の場合は図の右上に所定の場所を作るといいでしょう。

ルートの進み方 4パターン


1. とにかく進む
入り口から出口に向かって進みます。

2. 何かを置いてくる
入り口で案内役(もしくは屋敷内の役者※以下同様)がお客に対して何かを渡し、所定の場所に置いてきてもらう・入れてきてもらうようにします。
※大きい物を置いてくるようにすると、回収する手間がかかるので御札を箱に入れてくるなど小さな物にしたほうがいいでしょう。
※物としては、供養・封印となるようなもの、人間の一部分を模したもの、人形など(※以降、同様です)。

3. 何かを取ってくる
入り口で案内役がお客に対して所定の場所で何かを取ってくるように指示します。
※大きい物を取ってくるようにすると、設置する手間がかかるので御札を箱の中から取ってくるなど小さな物にしたほうがいいでしょう。

4. 指示に従う

入り口で案内役がお客に対して所定の場所で何かをしてくるように指示します。
例えば、所定の場所に設置されている鐘を鳴らしてきてください、と指示します。
※2・3・4に関しては、案内役の説明が悪かったり、所定の場所が分かりづらければお客の作業に時間がかかって脱出するまでの時間が長くなります。所定の場所で指示書(紙・看板など)を掲示しておくと分かりやすくなります。
※参加者に対して何かをするよう事前に指示しておくと、見落とさないよう注意しながら進むようになり、緊張感が高まる効果があります。

ルートの出入り口


案内の仕方
  1. 挨拶(例: 「いらっしゃいませ~」 or 「ようこそ、お化け屋敷『無限地獄』へ」)
  2. 人数確認・調整、お断り(例: 「5名様でしょうか?屋敷内の通路が大変狭くなっていますので、3名様と2名様に分かれて入っていただいてもよろしいでしょうか?」「大変申し訳ありませんが、松葉づえの方は転倒されると大変危険ですので、ご入場をご遠慮させていただきたいのですが?」)
  3. 説明(進み方・注意)(例: 「進み方はですね、○○となっています。途中、○○と書かれたところで○○してください。ケータイ・スマートフォンなど壊れやすい物をお持ちの方はお気を付けください」)
  4. 誘導(例: 「それでは、どうぞ…」)
※説明が長すぎると聞いていて面倒な印象を受けるので、短く、聞き取りやすく、分かりやすい案内をしましょう。

入り口
入場待ちをしている人が屋敷内をのぞける構造だとネタバレします。
入り口は中が見えないよう“のれん”かカーテンを付けるか、もしくは構造的に中がのぞけないようにしましょう。
ちなみに、インスタ映えを狙って顔出しパネル(※観光地に置いてある看板の穴に顔をはめるやつ)や、(横に並んで)撮影したくなるような看板を置いておいてもいいでしょう

出口
出口は怖さのあまりお客が勢いよく飛び出してきて転倒・衝突するかもしれません。
出口の周辺はスペースを空けたり、壊れ物を保護してください。
ルートの終盤(出口付近)で脅かせないようにすると、お客が走って出てくることがなくなります。
入口と同様で中が見えない工夫をしましょう。

ルートの盛り上げ方


屋敷内の前半は「怖さ(怖く感じさせる)」を重視し、後半は「驚き(驚かせる・脅かせる)」を重視しましょう。
「怖さ」は、何かが出そうな感じ(スタッフが脅かして来そうと思わせる)と、視覚的な怖さ(気味が悪いと感じるもの)を「演出」します。
「驚き」は、急に驚かす(動かないと見せかけて動いて驚かす、隠れたところから飛び出して驚かす)といった「操作・行動」をします。
聴覚的な怖さ(BGMや効果音)や触覚的な怖さ(触れた感覚)も全体を通して取り入れるといいでしょう。


入口付近から脅かすと演出が過剰なので視覚的な怖さをメインにします。
異世界への導入といった演出をするといいでしょう。


基本は視覚的な怖さですが、(小さな)驚きを少しずつ追加します。


大きな驚きを追加します。


出口付近は脅かすと参加者が走って飛び出し、転倒・衝突の恐れがあるので控えます。
視覚的な怖さだけにしたり、屋敷のテーマ(ストーリー)の結末的な演出をするといいでしょう。
※出口を出た後に、改めて外観やPRを見ると、意味が分かって怖くなるような演出をしてもいいでしょう。

テーマの設定


お化け屋敷のテーマ(世界観・舞台)を決めましょう。
屋敷の雰囲気、仕掛けやお化け役、PR(宣伝)などをテーマに合わせて作りましょう。
  • 学校(※すでに使われなくなった学校をイメージ※廃校)
  • 村(※何かが原因で人がいなくなった村をイメージ※廃村)
  • お墓・お寺・神社(※なにかを供養しているイメージ)

例えば、舞台を学校にして「新聞部 or 写真部 or 美術部 or 書道部などの教室に怪奇現象が起こる」などのテーマにしておけば、文字や絵・写真などを貼り付けておいても違和感がないので雰囲気を作りやすくなります。
用意できる材料(※特にルートの壁やお化け役の変装)に合わせてテーマ設定をするのがコツです。

屋敷の入り口にはテーマに合わせた文面を張り紙にしておくのもいいでしょう。
例: (※黒い紙に白い字で)「教室の中では絶対に(※ここは紙がやぶれていて読めない)しないでください」

(注意としては、社会問題になっているので「(生徒が)自殺した」というような不謹慎な設定はやめておきましょう。)

怖がらせ方・脅かし方のタイプ


1. 放置タイプ
人形などの仕掛けを屋敷内に仕込んでおきます。
放置しておけばいいのでスタッフを必要としませんが、仕掛け自体が動かないため、驚かすことができません。

2. 仕掛けタイプ
人が手で仕掛けを動かします。
人がスタンバイしておく必要があり、お客を待っている間は退屈で(笑)、ルート内に隠れるスペースが必要です。
※仕掛け役は事前にトイレに行っておかなければ、行きたくなったときに困ります。

仕掛けには、「直接操作」「遠隔操作」「からくり装置」があります。
  1. 直接操作: 仕掛け役が手で操作します。(※一人につき、ひとつの仕事をします)
  2. 遠隔操作: 仕掛け役が長い糸(釣り糸タコ糸)を使うか、もしくはリモコンの赤外線を使って遠くにある仕掛けを操作します(※一人で複数の仕事ができます)。
  3. からくり装置: お客が装置を動かすと自動的に動きます(※仕掛け直す必要のあるものと、ないものがあります)。

3. 人間タイプ
お化けの格好をした人がお客の前に現れます。
人がスタンバイしておく必要があり、お客を待っている間は退屈です(笑)(ルート内に隠れるスペースが必要です)。
※お化け役はメイク前にトイレに行っておくか休憩時間を作らなければ、行きたくなったときに困ります。メイクをしたままトイレへ…(笑)。

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怖がらせ方


人が怖さを感じる理由は、「何かに襲われるかもしれない…」と不安に思い、緊張感が高まることで起きます。
お化け屋敷で怖がらせるには、「何かが起こるかもしれない…」「何かがいるかもしれない…」という状況を作る必要があります。
そこでお客を怖がらせるには、以下の4点があることが重要です。
  1. 身を守りづらい: 暗かったり視界をさえぎられると周囲が把握しづらくなり、「何かに襲われるかもしれない…」と不安になります。また、狭ければ、「何かあったときに対処しづらい…」と不安になります。
  2. 怪しい: (ホラーイベントという状況上、)何かがありそうな場所や構造物・物は、「何かが起こるかもしれない…」「何かが出てくるかもしれない…」と不安になります。
  3. 敵意を感じる: 「(人型・)頭・目」があると「(人型の場合は高等な)脳があるから意思を持っているかもしれない…」「(目があるから)見られているかもしれない…」と意識することから「こちらに対して襲う恐れ」を感じます。
  4. 異常さを感じる: 生物的な異常性(傷病的・霊的などの変装や仕掛け)、環境的な異常性(破壊的・非常識的などのセットや小道具)を発生させると「危険なことが迫っている…」と不安を感じます。

1-1. 建物内や部屋を暗くする
例: 窓などをふさいで太陽の光が入らないないようにしたり、蛍光灯の電気を消して暗くする

1-2. 通路上の視界をさえぎる
例: 通路の横・上・正面を仕切りやのれん状の物などで目隠しを作り、構造的に裏側が見えないようにして何かがありそうにしておく

1-3. 狭い場所・狭い通路を使う
例: 狭い場所や狭い通路を使用・作製することで圧迫感を出して不安にさせる

2-1. お化け役が隠れていそうな場所を作る
例: 人が隠れられそうな大きさの箱(段ボール箱やロッカー、大型のポリバケツなど)を置いたり、スペースを作る

2-2. 仕掛け役が操作しそうなものを設置する
例: 人形などの仕掛けの後ろや上下を操れそうな状態に見えるようにする

2-3. 背後から何かが起きそうにする
例: 通り過ぎた後に何かが起こりそうにする

2-4. お客を近づけさせる
例: お客に対して箱の中に手を入れておふだを取らせる

3. 人型・顔・目の仕掛けを使う
例: お化け役を居させておいたり、人形や目を模したものを仕掛けを使う

4. 異常さを発生させる
例: お化け役に傷メイク、ロッカーに御札、破れたカレンダー、人形を逆さづり

脅かし方(驚かせ方)


人を脅かす(驚かす)には、(不安な心境になっている時に、)「何かが急に動いたっ!!」「何かが急にいたっ!!・何かが急にあったっ!!」「何かの声が急にしたっ!!・何かの音が急にしたっ!! 」という状況を作る必要があります。その何かが近ければ近い(至近距離)ほど、声が出るくらいに驚きます。
特にお化け屋敷は、「スタッフが何らかの方法で驚かせてくるだろう!」という心構えをお客は持っているため、突然の驚かしは想定の範囲内になります。そのような状態を脅かそうと思っても非常に難しいでしょう。
そこで「ある方法」を取り入れます。
お客は「人が隠れられそうにもないところでは何も起きない!」という先入観を持っています。
この先入観を利用し、人が隠れられそうにもないところで糸を使って物を動かしたり音を出してお客を驚かせると、その後は「どこからでも驚かせられる…」という先入観に上書きされ、緊張感が極度に高まって怖さが一気に倍増します。

怖い仕掛けや脅かし方は、「常時」「突然」「移動」の3つのタイプに分けられます。
  1. 常時: お客に対して見るからに怪しい雰囲気を与えて怖がらせ、その後驚かす
  2. 突然: お客の不意を突いて驚かす
  3. 移動: お客と怖い対象との距離を近づけて驚かす

1-1. 見えているお化け役が脅かす
例: お化け役が伏し目がちで揺らめきながら立っておき、お客が近づいたら大きく動く

1-2. 話している役者が脅かす
例: 役者が話の最後に、異常な行動・状態・物を見せる

1-3. 動かすと気づく
例: お客が箱をどけたところに、お化け役がひそんでおく

1-4. 動かすと仕掛けが動く
例: お客が箱をどけた時に、連動して人形が落ちる

2-1. 急襲(人)
例: お化け役が物陰や壁の隙間から顔・上半身・全身を出す(+叫ぶ)

2-2. 急襲(物)
例: 仕掛け役が吊るした人形を飛び出させる

2-3. 急襲(声・音)
例: 仕掛け役(もしくはお化け役)が隠れながら声や物音・効果音を出す

3. 接近(人)
例: お化け役が「アァァァァァ~!!」と言いながら、お客に近づく

お化け屋敷の内部とは?


以下は、実際に学生によって作られたお化け屋敷内を撮影した動画のリンク集です。
※動画ごとに室内の光の量が違うので、お客から屋敷内がどのように見えているのか参考になります。

お化け屋敷のつくり方
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注意点


火を使わない
お化け屋敷を作る際は、燃えやすいものを多く使うため、火を使うと火事になる恐れがあります。
また、(高温多湿、風通しが悪いなどの環境で、)熱が発生するものを他の物と接触させる・他の物と接近させる・密閉させる・長時間使用するなどをした場合も注意が必要です。

属性別に問題が起こりそうな例
  • 火・熱(火の不始末による再発火・火事, やけど)
  • 電気(不具合による火事, 感電, ブレーカーが落ちる)
  • 木・草(先端が刺さる・葉で切れる, 枯れる・生臭い)
  • 水分(衣類が汚れる・メイクが崩れる, 床が濡れて滑ってこける)
  • 土(床が汚れる)


壊れ物を保護する
脅かした拍子にお客が周囲と接触し、物を破損させたり、怪我をする恐れがあります。
お化け屋敷開催中は壊れる物を別の場所に移動したり、保護するようにしましょう。

事前に注意しておく
注意書きに示しておく禁止行為の例
  • 屋敷内でのイタズラ・スタッフへの嫌がらせ
  • ルート上で遅延・居座り・逆行, 過度の再入場
  • 屋敷内の録画・録音, 未入場者へのネタばらし

PR(宣伝)の仕方


お化け屋敷を開催することをみんなに知らせるためのPR(ポスター・PV動画など)を準備しましょう。
作り方のコツは、屋敷内に登場するテーマ(ストーリー)や仕掛けをPRに盛り込んでおくことです。屋敷内とPRの内容をシンクロさせることによりお客に先入観を持たせられ、怖さを倍増させることができます。
例えば、たくさんの人の手が壁から飛び出してきているシーンをPRに入れておきます。
そして、屋敷内に、つかみかかるような手を印刷した紙をたくさん貼って怖がらせたり、実際に壁の中から手を飛び出させて脅かします。
特に「暗闇の中で、うしろから何かをされるシーン」をPRに入れておけば、実際に屋敷内で「うしろから仕掛けて来るかもしれない…」という心理が働くので効果的です。

ちなみに、PV動画の場合、再生時間が長ければ視聴者が途中で飽きます。そのため、動画の時間は、1分~2分程度の短めに作ると良いでしょう。

完成したらテストをする


お化け屋敷に関わるすべてが出来上がったら、最後の仕上げとしてテストをしましょう。
まず、製作に関わっていない人(女子)に来てもらい、スタッフはその人の後ろを黙ってついて行きながらお化け屋敷を試してもらいます。
どこで、どういう反応をして、どこが良くないかなど入念にチェックします。また、テスト後、良くなかった点を聞き取りやアンケート調査します。すると、スタッフが気づかなかった問題が判明するかもしれません。
もし問題があれば、お化け屋敷をオープンするまでに改善することで、「最恐のお化け屋敷」に仕上げることができます。

屋敷
  • ※屋敷を脱出するまでにかかった時間をストップウォッチで計測し、お客が屋敷内に入るタイミングや待ち時間の計算に役立てる
  • お客が迷いすぎる案内文・場所はないか?


  • 仕掛けが思い通りの役目・動きをするか?
  • 音響機器・設備を使ったBGMや効果音は正常・適度に聞こえるか?


  • 案内役(+役者)がお客に対して行う説明(セリフ)は適切か?
  • 仕掛け役やお化け役が隠れている際に負担がかかりすぎてないか?
  • 仕掛け役やお化け役の隠れている姿がお客からバレてないか?
  • お客を脅かした時や怖がらした時に問題が起こりそうにないか?


  • 入場料の設定(主催者側として採算が取れるか?お客側として高く感じないか?計算・作業が複雑になるような細かなお釣りが出ないか?
  • お釣りの準備(途中で足りなくならないよう、十分な用意をしているか?)

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ちなみに、屋敷を試してもらった人(テスター・モニター)の感想を本人の許可を得て、PR文に使うことができます(※例: 「2年・女子 マジ怖かった!」「3年・Sさん あの仕掛けはスゴイ!でも言えない!」)。
お化け屋敷を開催中も問題点を洗い出し、調節しながら「最恐のお化け屋敷」を目指しましょう!